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平田百彩(ひらたもか)です。小さなウェブデザインオフィスをやってます。ウェブサイト作るしか脳がない不器用な人間です。デザイン以外にもいろいろ多趣味に仕事してます。いろいろノンジャンルなブログ。
by mokamom
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そもそも色弱って?
まぁカラーユニバーサルデザインだCUDだ、色覚バリアフリーだと騒いでいる私ですが、意外とチャンと色弱を理解していなかった。

色弱とは、色を識別する力が弱いこと。一般的に色弱と言われるのは、先天的に視細胞に問題があるケース。

狭義では、上の通りですが、広義の色弱には白内障や緑内障、あるいは精神失調による色覚変化といった後天的色弱も色弱に含めることができる。

視細胞の一つで色を感じる器官である錐体が、なんらかの理由で機能不全に陥っている状態がまとめて色弱、かなと理解出来ました。

正常色覚といわれる人は、錐体を3つ持っています。赤、緑、青の光の3原色をそれぞれが感じて、脳に信号を送り、頭で「これは○色」と理解できるわけです。

正常色覚が、3色型色覚といわれるのはこの3色を感じられるから。(ちなみに多くの哺乳類は緑青の2色型色覚。人と類人猿が特殊みたい)

しかしこの赤と緑を感じる錐体が、進化の過程で緑から分岐したようなものなので、たまにごっちゃになることがある。あるいは、どちらかが誕生のときに作られなかったりする。すると、その光を感じることが出来ないので、その色を見ることが出来なくなる。

ということらしい。

で、これって治せるの?という素朴な疑問があるわけですが、治すことはかなり大変、らしい。遺伝子療法で治せる可能性はあるらしいが、日常生活にそんなに不便がない事を莫大な費用と、リスクを負ってまで治す必要があるのか、というのが根幹にある。

また、遺伝子を調べれば、色弱の子供が生まれるか、とか、自分は色弱じゃないけど保因者か(色弱遺伝子を持っているか)が分かる。が、言わずもがなな倫理的問題がある。

実際問題としては先天的色弱の治療はムリ!ということらしい。



ところで、色弱者は圧倒的に男性が多い。日本人では、男性の5%、女性の0.2%らしいです。oh!すごい差。

なぜか、これは性別を決めている性染色体に理由がある。

男性はYXの2種類。女性はXXという1種類の性染色体で身体上の性別が決められている。視細胞を決定付けるタンパク質はこの内X染色体に含まれている。

つまりこのX染色体になんらかのエラーがあり、視細胞を決めるタンパク質に損傷があると色弱が発現するということ。ものすごく簡単に解釈するとそういうことらしい。

でも女性はX染色体を2つ持っているから、片方でエラーがあっても、もう一つが大丈夫ならOK。でも男性は1つしかないから、その一つにエラーがあれば色弱になってしまう。

という事で男性のほうが、色弱を発現しやすい。う~ん、単純化しすぎな感はありますが、こんな感じらしい。
by mokamom | 2007-06-06 23:03 | カラーユニバーサルデザイン
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