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平田百彩(ひらたもか)です。小さなウェブデザインオフィスをやってます。ウェブサイト作るしか脳がない不器用な人間です。デザイン以外にもいろいろ多趣味に仕事してます。いろいろノンジャンルなブログ。
by mokamom
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最近は色覚検査やってないのね
いろいろ資料を読んでいると、難しいけど勉強になりますネェ。

しかし生まれて初めて聞いた単語がイッパイ。オプシン、ロドプシン、セリン、アラニン、チロシン。。。。なんですか、こいつらは???

実は高校の生物で聞いていたりするのでしょうか・・・^^;

自分なりに資料をまとめるのが、ものすごく大変な気がしてきましたよ。。。


そんな中で「へぇ~」なネタがタイトルのように、最近学校で色覚検査は行われていないらしい、という事。

平成15年度をもって、学校でやっていた集団検診での色覚検査は全廃されているそうです。今19年だから、もぅ小学生の中には色覚検査受診者はいないんですよねぇ。

う~ん、色弱でいじめにあったり進路が歪められたりするのはひどい話ですが、これってどうなんでしょう。

色覚検査がなくなるって事は、色弱者がより社会的に認識されなくなってしまうのかなぁ?な~んて考えてしまいました。

学校が色弱者を認知しないという事は、対策をあまりせずに授業をする?結果として、色弱者が黒板の文字が読みにくかったりとかいう不便をこうむりませんか?先生に「○○色のボール取って来て!」といわれて、色が分からずに立ちすくんでしまったりしないでしょうか?また、小学生時代から色弱者がいるという事すら知らずに、子供たちは成長してしまうのでしょうか?

なんか色弱者への認識が、余計にクローズドになってしまう気がしないでもありません。

先天色弱な5.2%の日本人、そして様々な理由で後天色弱を持っている方。ものすごく基礎的な知識を持つだけで、色弱でも問題のない世の中になると思うのですが。。。

以下はCUDOさんからの引用です。色弱が一つの差異でしかない、という意味で分かりやすい文章だと思いますので、引用します。


日本では、血液型がA 型の人が約4 割、O 型が3 割、B 型が2 割、AB 型が1 割います。では、もしO 型の人が大多数だったとしたら、O 型だけが「血液型正常」で、A 型やB 型やAB 型は「血液型異常」でしょうか?(実際南米のインディオでは、O 型の人が9 割を超えます。) 血液型は人間の多様性の1 つであって、どの血液型が正常でどれが異常と呼べるものではありません。



色覚も同じです。上に挙げたC 型、P 型、D 型、T 型、A 型の色覚型は、血液型と同様に各自が持つ遺伝子のタイプによって決まります。従って血液型と同様に、どの色覚が正常でどれが異常というものではありません。



日本では(世界的でもそうですが)、人数が多いC 型を「色覚正常」や「健常」と呼び、人数が少ないP 型以下のタイプを色覚「異常」や色覚「障害」と呼び慣わしてきました。これらの色覚は「色盲」として差別され、C 型の色覚の人だけを念頭において色分けされた表示が読み取れないことから、多くの職業や学校で「不適性」として排除される歴史がありました。


カラーユニバーサルデザインの資料で「人類の祖先は2色型色覚だった」、なんて読むと3色型色覚(いわゆる今の色覚正常者)の方がおかしいと、進化が違ったら言われていたのかも知れないなぁ、なんて考えてしまいました。

もっとバリアフリーな世の中にしたいものです^^
by mokamom | 2007-06-03 22:52 | カラーユニバーサルデザイン
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