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平田百彩(ひらたもか)です。小さなウェブデザインオフィスをやってます。ウェブサイト作るしか脳がない不器用な人間です。デザイン以外にもいろいろ多趣味に仕事してます。いろいろノンジャンルなブログ。
by mokamom
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売れるチラシ、売れないチラシ
今日はもくもくとチラシのプラン作り。作るからにはレスポンス(チラシの反応)の高いチラシを打ちたい、それはチラシを出す側、作る側いずれも思っていることです。

チラシには大きく分けて2種類のチラシがあります。

“目的があって見られるチラシ”と“目に止まる事を目的としたチラシ”です。
業界風にいうと“SP(セールス・プロモーション:販売促進)”と“PR(パブリック・リレーション:広報)”の違いです。

前者の“目的があって見られるチラシ”には、スーパーや家電量販店、ホームセンター、不動産屋さんなどが作るチラシが挙げられます。とにかく大量の情報(商品)が盛り込まれていますよね。紙面も大きくとっています。
お客様はこの情報量の中から、自分の目的に合った情報を見つけ出します。つまり、“安いもの”や“欲しかったもの”を見つけるという目的を持ってお客様が自発的に目的意識を持ってみてくださるチラシです。

そして後者の“目に止まる事を目的としたチラシ”はお店の紹介や、キャンペーンのお知らせなどのチラシがこれにあたります。告知や広報が目的になります。
このスタイルのチラシはまず、目に止まることが大切になります。目立って、興味を持ってもらう、興味があるお客様を少しでもつかめればOK。みたいな感じです。
当然、“目的があって見られるチラシ”に比べれば、レスポンスはかなり落ちます。

この2種類のチラシの違いを理解していないと、かなり方向性を間違ったチラシを作ってしまうことになりかねません。

広告主さん(広告を発注する側)は、意外とこの違いに気付いていません。

モカモンが以前担当したチラシ作りで、こんなことがありました。

プレゼントキャンペーンを行っているんだけど、全然レスポンス(申込み)がない。
「なぜだろう」というばかりで、キャンペーンを行っているお店はまったくその原因に気付いていませんでした。
その時、お店が広告代理店さんに作ってもらっていたチラシは、上に書いたような、基本から間違ったものでした。(広告代理店さんも注意してあげてよ~、とちょっと思った・・・)

プレゼントキャンペーンですから、当然“目に止まる事を目的としたチラシ”を作るべきでした。しかし、そのお店はオープンして日が浅かったこともあり、お店の魅力も伝えたいと、様々な情報を盛り込んでしまっていました。

結果として、どこから読んでいいのか分からない、何を伝えたいのか分からないチラシに仕上がっていました。無論お客様にだって、読んではいただけません。

そこで、バッサリと情報を切り捨てて、キャンペーンの告知に特化した内容に大幅に変更してみました。

さてそのキャンペーンの結果は、なんとか用意したプレゼント商品をさばくことが出来ましたとさ。

たったこれだけの情報を絞り込むという作業だけで、レスポンスは大幅に改善されます。
目的にあったチラシデザイン。これは絶対に必要な考え方だなって、実感した瞬間でした。
by mokamom | 2006-07-27 21:28 | チョコッと販促ネタ
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